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Piomatix LBSとは?
Piomatix LBS APIは、パイオニア社がカーナビ業界で培ってきた技術を活用し、タクシーや物流等で活用できるよう、最適化された配車・配送ルートを提案してくれる機能を有しており、車で複数の取引先を訪問するルート営業の仕事にも活用できそうです。
https://jpn.pioneer/ja/piomatixlbs
今回使用したAPIについて
Piomatix LBS APIには色々な用途に応じて扱うことができる複数のAPIが提供されています。
まずは基本的な「ルート探索API」と「スポット検索API」を活用して、地図サービス(GoogleMap)と連携したデモアプリを作ってみました。
○ルート探索APIについて
指定した条件下で出発地から目的地までの最適なルートを示す情報を返却してくれるAPIです。
出発時刻や到着時刻の指定や、ルート探索の基準として時間優先や距離優先などの指定、有料道路を使うかどうか等の指定も可能ですが、このAPIで特に特徴的なのは移動で用いる車両情報まで細かく指定ができることです。
普通乗用車、大型乗用車、大型貨物車などの車種別の設定に加えて、車幅・車高・車重の設定が可能で、大きい車両の場合は道幅が狭かったり、車高制限がある道のルートを案内されることはなく、車に合わせたルート探索結果が得られるようになっています。
さらに、ガソリン車、電気自動車、HV車の指定も可能で、エコ優先の条件下でルート探索も可能です。
これにより、どのくらいのガソリン(ガソリン量とガソリン代)や電気(電力量と電力代)を要するのか、さらにCO2排出量まで算出することも可能です。
○スポット検索APIについて
入力したキーワードに一致する施設情報を返却してくれるAPIです。
本デモアプリでは、ルート探索APIを活用するにあたって、検索した施設をルート探索の出発地と目的地に設定する為に使用しました。
デモアプリについて
本アプリではスポット検索APIから任意の施設を検索し、検索結果で得た施設間のルート検索を実現しました。
今回のケースでは、新宿駅周辺の公園を検索して、「新宿中央公園」~「新宿御苑」までのルート探索を行った結果までを紹介しています。
①新宿駅周辺の公園および公園内の施設を検索します。
左ペインのスポット検索ブロックのキーワードに「公園」を入力します。
検索半径は1000m(1km)とし、ソート順は「おすすめ順」、表示件数は「30件」で検索した結果です。
※検索範囲の中心は新宿駅に設定されています。
マップ内では新宿駅の座標を中心として半径1kmの範囲を円で表現し、検索結果の施設が所在している箇所に赤いピンを落としています。
マップ下の表示領域には、施設名と住所をリスト表示しています。

②「新宿中央公園」を出発地に設定します。
リスト表示内の「新宿中央公園」にある「出発地に設定」ボタンを押下することで、左ペインの出発地に「新宿中央公園」の緯度・経度がセットされます。

③「新宿御苑」を目的地に設定します。
同様にリスト表示内の「新宿御苑」にある「目的地に設定」ボタンを押下することで、左ペインの目的地に「新宿御苑」の緯度・経度がセットされます。

④ルート探索結果を表示します。
「ルート探索」ボタンを押下すると、出発地として設定した「新宿中央公園」から「新宿御苑」までのルートを表示しています。

まとめ
今回の記事では基本的な機能に絞って紹介するに留まりましたが、パイオニア社から提供を受けたAPIキーのみで簡単に実装することができました。
一般的なルート検索の機能はGoogleマップ等でも標準の機能として提供されていますが、パイオニア社がカーナビの実績で得られた技術とノウハウによって、様々なビジネスシーンで活用できる精度のルート検索がAPIで提供されていると思います。
他にも、車両の情報よりどの範囲で運行できるか地図上で視覚的に表現できたり、複数の目的地を巡回する時の最適化されたルート提案などもAPIでサポートされていますが、こちらはまたの機会にご紹介したいと思います。